スタッフブログ
2013.10.16
スピード矯正
ボストン大学での研修①
Dr.Leslie Willによるコルチコトミーやピエゾシジョンと言われる歯が動くスピードを上げて、矯正の治療期間を短くする方法についての講義でした。
矯正歯科治療を行う上で、患者さんが気になる問題の1つは、長い矯正治療期間です。この方法を使う半年ほど治療期間を短縮することができ『スピード矯正』とも呼ばれています
そもそも歯が動くメカニクスとは、破骨細胞(骨を溶かす細胞)と骨芽細胞(骨を作る細胞)の働きにより骨が吸収と添加を繰り返して起こります
この方法は、歯茎にメスで穴をあけて骨をわざと傷つけます。もちろん麻酔はするので痛くはないですし、大きく傷つけるわけではないので麻酔が切れたあともそれほど痛みはないです。わざと傷つけることで、破骨細胞が活性化し(元気になり)、骨の吸収と添加のサイクルが上がり、歯が早く動くわけです。
わざと傷つけるなんてイメージや聞こえは悪いですが、日本でもこの治療法はすでに導入されており、治療期間の短縮は〝明らか″です。私達が行った患者さんでも効果は実証済みです
患者さんにもっともっと正しい認識をして頂き需要が増えればいいなと思います。それに応じる知識と技術を得ることや、安心安全な治療を日々提供できるよう、板津歯科は努力を続けます。
投稿者 板津歯科医院