スタッフブログ
2013.10.21
人類の進化による歯への影響
ボストン大学での研修④
Dr, Sheldon Peckによる先天性欠損歯、矮小歯、移転歯、埋伏歯といった歯の遺伝的異常を指標にしたDAP(Dental Anomaly Patterns)に関するレクチャーでした
突然起こる場合もありますが、多くは遺伝的に両親のどちらかに歯の異常がある場合、お子さんにも似た様な異常が見られることが多いです。兄弟でも似た様な歯並びや歯の形をしていることがよくあります。
歯の先天性欠損(生まれもって歯がないこと)や矮小歯(異常に小さい歯)は板津歯科の臨床経験でも数多くありますが、最近の子供により多くなっている気がします。それもそのはず!親知らず以外の歯が1歯以上生まれつきない人は全人口の25%もいるんです全く珍しいことではありません。
Dr, Sheldon Peckは、古代インディアンと現代人の頭蓋骨や歯を長年研究し、これらの様々な歯の異常は、食生活の違いや生活習慣の変化によって生じており〝進化の途中にある人間″である証拠だと言っていました
1つアメリカと日本の歯の位置異常で違う点があったのがとても興味深かったです。日本人では上顎の犬歯は、八重歯?ドラキュラ?のように外に飛び出ていることが多いですが、アメリカ人では、口蓋側(内側)に埋まっていることが多いそうです。
これも遺伝的なことなので、将来、国際結婚が日本でも多くなり、欧米の血が濃くなってこれば、日本人の歯並びも変わっていくかもしれません
投稿者 板津歯科医院